
不動産売却を成功に導く上で、内見は最も重要なプロセスです。その上でこんな悩みを感じることが多いのではないでしょうか?
- 内見でどのような準備をすれば良い?
- 当日は何を話せば良いの?
- 内見で失敗しないための注意点は?
この記事では、熊本市を中心としたエリアの賃貸・売買物件を豊富に取り扱う不動産のプロ【ハイコム】監修のもと、購入希望者に「ここに住みたい!」と感じてもらうための内見の流れから、当日の対応、そして成約へと繋げるための具体的なコツまで、プロの視点から徹底的に解説します。
内見の機会を最大限に活かし、あなたの不動産をスムーズに、そしてより良い条件で売却するためのポイントを掴みましょう。
目次
不動産売却における「内見」の重要性

不動産売却を成功させる上で、内見は非常に重要な意味を持ちます。物件の売買契約が成立するかどうかは、この内見の出来にかかっているといっても過言ではありません。
なぜなら、多くの購入希望者にとって、物件は単なる「モノ」ではなく、新しい暮らしを始めるための大切な「家」だからです。
どんなに良い立地や価格でも、写真や文章だけでは伝わらない情報が数多く存在します。たとえば、窓から差し込む自然光の温かさ、リビングの風通し、近隣の雰囲気や生活音など、現地に行かなければ感じ取れない要素が購入の決め手となることは多々あります。
内見は、そうした物件そのものの魅力や、そこで送る新しい生活のイメージを具体的にしてもらうための重要な機会なのです。
なぜ内見が売却の命運を分けるのか?
内見は、購入希望者にとって「最後の砦」であり、売主にとっては物件の良さを直接アピールできる唯一のチャンスです。内見の印象が良ければ、購入意欲は高まり、スムーズな価格交渉や早期売却に繋がります。
逆に、内見でマイナスの印象を与えてしまうと、どんなに良い物件でも候補から外れてしまう可能性が高くなります。特に中古不動産売却の場合、購入者は複数の物件を比較検討しているため、少しでも良い印象を与えることが非常に大切です。
内見は、あなたの物件が数ある候補の中から選ばれるための、重要な勝負所といえます。
内見が失敗するとどうなる?
内見の準備や対応を怠ると、売却に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、清掃が行き届いていなかったり、生活感が強すぎたりすると、購入希望者に「この物件は管理が大変そう」「思っていたより狭い」といったネガティブな印象を与えてしまい、購入を見送る大きな原因になります。
その結果、物件の売却期間が長引いたり、成約に繋がらず、最終的に価格を下げなければならなくなるケースも少なくありません。
内見の失敗は、単に契約が取れないだけでなく、あなたの売却計画全体に影響を及ぼすリスクがあることを理解しておきましょう。
「内見」と「内覧」はどう違う?
不動産の世界では「内見」と「内覧」という言葉が使われますが、厳密な違いはありません。
一般的に、購入希望者が居住中の物件を見学する場合を「内見」、新築のモデルルームや空き家を見学する場合を「内覧」と使い分けることがあります。
しかし、どちらも「物件の内部を見る」という意味では同じです。この記事では、より一般的な「内見」という言葉を中心に解説を進めていきます。
これから内見の具体的な流れと、成功に導くためのポイントを詳しく見ていきましょう。
内見の申し込みから成約までの全体的な流れ
内見は、不動産会社と媒介契約を締結し、売却活動を開始した後に始まります。不動産会社がインターネット広告やチラシなどで物件情報を購入希望者に提供し、その情報に興味を持った人から内見の申し込みが入るのが一般的な流れです。
内見申込みから売買契約までのステップ
内見の申し込みが入ると、不動産会社から売主へ連絡が入ります。ここからは、売主と不動産会社が連携して、以下のステップで進めていきます。
STEP
内見日時の調整
購入希望者の希望日時を聞き、売主の都合と調整します。土日や祝日、午前中や昼間など、購入希望者が多くなる傾向があるため、できるだけ柔軟に対応することが望ましいです。
STEP
内見の実施
予約した日時に内見が実施されます。不動産会社の担当者が立ち会い、購入希望者を案内します。売主が立ち会う場合は、事前に決めておいた役割分担に基づいて対応します。
STEP
購入検討
内見後、購入希望者は物件をじっくり検討します。この段階で、購入の意思を固めるか、他の物件と比較するか、値下げ交渉を検討するかなどが決まります。
STEP
購入申込書の提出
購入の意思が固まると、「購入申込書(買付証明書)」が不動産会社経由で売主へ提出されます。ここに記載された条件(希望価格、引渡し時期など)を確認し、交渉が始まります。
STEP
売買契約の締結
売買条件の合意が得られたら、不動産売買契約を締結し、正式な成約となります。
平均的な内見件数と期間の目安
成約に至るまでの内見件数は、物件や市場の状況によって異なりますが、一般的には5〜10件程度と言われています。
しかし、人気の物件や価格設定が適切な場合は、1〜2件の内見で成約に至るケースも珍しくありません。逆に、内見数が少ない場合は、売り出し価格や広告内容に問題がないかを見直す必要があります。
売却活動開始から3ヶ月経っても内見がない、または内見から契約に繋がらない場合は、不動産会社と相談し、早急な対策を講じるべきです。
内見の準備は、物件の魅力を最大限に引き出すための重要な要素です。次のセクションでは、具体的な事前準備のコツを詳しくご紹介します。
内見成功のための「事前準備」チェックリスト
内見は「第一印象」が非常に大切です。購入希望者が物件に足を踏み入れた瞬間から、その物件に対するイメージが形成されます。その印象を良くするためには、入念な事前準備が不可欠です。

場所別の徹底清掃と整理整頓
特に重点的に掃除すべき場所は、水回りのキッチン、浴室、トイレです。これらは生活感が出やすく、清潔感に対する購入希望者の関心が高い部分です。水回りや窓、床など、隅々までピカピカに磨き上げることで、物件が丁寧に扱われてきた印象を与えられます。
また、玄関やリビング、収納スペースも整理整頓が不可欠です。玄関の靴は全て片付け、リビングは不要な家具や物を減らして広く見せましょう。
収納部分も、中身が整理されていると「収納力が高い」という良いアピールになります。ハウスクリーニングの利用も有効な手段です。
五感に訴える「演出」のコツ
視覚だけでなく、五感に訴える工夫で、より良い印象を与えられます。
- ニオイ対策:生活臭は想像以上に気になります。内見前には十分に換気を行い、必要であれば脱臭剤や芳香剤を活用しましょう。ただし、香りが強すぎるものは逆効果になる場合があるので注意が必要です。
- 明るさの演出:すべての部屋の照明をつけ、カーテンは全開にして、物件が明るく開放的な空間であることを示しましょう。昼間でも電気をつけることで、部屋全体が明るく、広く感じられます。
- 心地よい空間作り:季節に合わせて室温を調整したり、花や観葉植物を飾ったりすることで、より居心地の良い雰囲気を演出できます。
説得力を高める資料の準備
内見当日に口頭で説明するだけでなく、購入希望者が後から見返せるような資料を準備しておくと、物件への興味をさらに高めることができます。
- 物件の長所をまとめた資料:購入時に魅力に感じた点や、住んでみてわかった利点などをまとめた「物件の取扱説明書」のような資料は非常に有効です。
- 周辺情報:近隣のスーパー、コンビニ、病院、学校、公園など、生活に欠かせない情報をまとめた地図やリストも喜ばれます。
- 過去の修繕・リフォーム履歴:いつ、どこを、どのように修理・リフォームしたかを記録した資料は、物件への安心感を高める材料となります。
これらの準備を行うことで、内見に訪れた購入希望者はあなたの物件に対して、よりポジティブな印象を持つことができるでしょう。
内見当日の対応と立ち振る舞い
内見当日の売主の対応は、物件の印象を左右する重要な要素です。プロである不動産会社と協力しながら、適切な振る舞いを心がけることが成功の鍵となります。
内見の立ち会い、売主は立ち会うべきか?
内見への売主の立ち会いは、メリットとデメリットの両方があります。
- 購入希望者への安心感の提供:物件を大切にしてきた売主の顔が見えることで、購入希望者は安心感を抱きやすくなります。
- 物件の魅力を直接アピールできる:写真や資料だけでは伝わらない、住んでいる人ならではの魅力を直接言葉で伝えることができます。例えば、「日当たりが良く冬でも暖かい」「近所の商店街が便利」といった具体的な話は、購入希望者の心を掴む強力なアピールポイントとなります。
- 不必要な情報を提供してしまうリスク:売却理由や価格交渉の余地など、不利になりかねない質問に咄嗟に答えてしまう可能性があります。
- 口約束のリスク:その場で値引きや設備修理の約束をしてしまい、後でトラブルになるケースがあります。
内見に立ち会う場合は、事前に不動産会社と綿密な打ち合わせを行い、どこまで話すか、どんな質問には答えないかなどを決めておくことが重要です。
不動産売却における疑問や不安、内見対応の具体的な進め方まで、どんなことでもご相談ください。ハイコム不動産では、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な売却方法をご提案し、内見から売却活動全般を徹底的にサポートいたします。
- 3,000万円控除や相続控除の申請もサポート
- 税理士と連携した安心の売却計画
- 買取保証・リースバックにも柔軟対応
内見時に売主がすべき「正しい対応」
内見当日は、以下の点を意識して対応しましょう。
- 笑顔で明るい挨拶を心がける
第一印象は重要です。身だしなみを整え、明るく親しみやすい態度で出迎えることで、物件に対する好感度も高まります。 - 居住者ならではの情報を伝える
物件の長所や、住んでみて分かった利点を具体的に伝えましょう。ただし、あくまで「この物件の魅力はここです」という事実ベースで話すことが大切です。 - 質問には正直かつ丁寧に答える
疑問点に誠実に答える姿勢は、信頼関係を築く上で不可欠です。不確実なことや知らないことは、無理に答えず「後ほど不動産会社の担当者からお伝えします」と伝えるのが賢明です。 - 買主が自由に内見できる時間と空間を確保する
常に付きっきりでいるのではなく、購入希望者が気兼ねなく部屋を見て回れる時間を与えましょう。特に、収納や窓からの眺めなど、じっくり確認したいであろうポイントでは、一度席を外すなどの配慮が喜ばれます。
避けるべき「NG行動」と失敗事例
- 不具合を隠すこと:物件の欠陥や不具合を隠したり、嘘をついたりすることは絶対に避けましょう。後に発覚した場合、契約不適合責任を問われ、大きなトラブルに発展する可能性があります。
- 余計なことを話しすぎる:売却理由や個人的な事情、周辺の悪口などは話さないようにしましょう。購入希望者に不要な不安を与えたり、値引き交渉の材料を与えてしまうことになります。
- その場で口約束をする:設備修理や値引きなど、金銭に関わることを口頭で安易に約束することは危険です。必ず不動産会社を介して、書面でやり取りを行いましょう。
これらのポイントを押さえることで、内見の成功率は格段に上がります。
内見が少ない、または成約に繋がらない場合の対策
内見が思うように進まない場合は、原因を特定し、対策を講じることが重要です。
内見数が少ない場合の対処法
内見の申し込みが少ない場合、主な原因は「価格」か「広告」にあることが多いです。
- 売り出し価格は適正か?
周辺の類似物件の成約事例や、査定価格と比較して、価格が高すぎないか見直しましょう。不動産市場の状況も考慮し、不動産会社と相談して適切な価格設定を再検討します。 - 広告の内容に改善点はないか?
物件の写真が暗い、情報が少ない、魅力を伝えきれていない、といった問題がないかを確認します。物件の魅力が伝わるよう、掲載写真の変更や物件情報の追加を不動産会社に依頼しましょう。
内見は来るが成約しない場合の対処法
内見の申し込みは入るのに、契約に繋がらない場合は、以下の点を考慮します。
内見で断られた理由を確認する
不動産会社に、内見後の購入希望者の反応や、断られた理由を具体的にヒアリングしてもらいましょう。臭いや日当たり、設備の状態など、具体的な理由を把握することで、的確な改善策を講じることができます。
ホームステージングやハウスクリーニングで印象改善
内見で「古い」「汚い」といった印象を持たれている場合、ホームステージング(家具や小物を配置してモデルルームのように演出するサービス)や、ハウスクリーニングが非常に有効です。特に水回りや窓ガラスなど、自力での清掃が難しい箇所はプロに任せることで、見違えるようにきれいになります。
これらの対策を講じることで、内見の質を高め、成約の可能性が高まります。
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まとめ
不動産売却における内見は、単なる物件見学ではなく、購入希望者に「この家で新しい生活を始めたい」と思わせる「おもてなし」の場です。
徹底した事前準備(掃除・整理整頓・演出)と、内見当日の適切な対応が、売却成功への鍵となります。また、万が一、内見がうまく進まない場合でも、その原因を冷静に分析し、不動産会社と連携して対策を講じることで、成約へと繋げることができます。
不動産売却は、売主様の「想い」と購入希望者の「期待」を繋ぐ大切なプロセスです。内見を最高の状態で迎え、あなたの不動産をスムーズに、そして満足のいく形で売却しましょう。
