
不動産売却の第一歩は「査定」です。
- 査定はどうやるの?
- 机上査定と訪問査定って何が違うの?
と疑問を感じる方は多いでしょう。
この記事では、熊本市を中心としたエリアの賃貸・売買物件を豊富に取り扱う不動産のプロ【ハイコム】監修のもと、不動産査定の目的から、机上査定・訪問査定のメリット・デメリット、査定額がどう決まるのかを徹底解説します。
査定方法の選び方や、賢く活用するコツを知ることで、あなたの不動産をより良い条件で売却するための道筋が見えてくるはずです。
目次
不動産売却における「査定」の目的と重要性

不動産売却を検討する際、まず最初に行うべきことが「査定」です。査定は、単に物件の価格を知るためだけに行うのではありません。査定価格は、その後の売却活動における重要な指針となり、売却の成功を大きく左右します。
査定とは、不動産の専門家が、あなたの物件がいくらで売れそうかを判断することです。この査定価格を基に、不動産会社と相談しながら最終的な「売り出し価格」を決めていきます。査定は、不動産を売却する上で最も重要な「スタートライン」と言えるでしょう。
不動産査定とは?査定価格が持つ意味
不動産査定とは、不動産会社が近隣の類似物件の成約事例や市場の動向、そして対象不動産の状態など、さまざまな要素を総合的に分析して、売却の妥当な価格を算出するプロセスです。
査定価格は、不動産会社が「この価格なら3カ月程度で売却できるだろう」と見込んだ金額であり、不動産売却における一つの目標価格となります。
査定価格を把握することで、売却によって得られるおおよその金額を予測でき、その後の資金計画や買い替え計画を立てる上での重要な根拠となります。
査定価格と売却価格の違い
「査定価格」と「売却価格」は混同されがちですが、厳密には異なるものです。
- 査定価格:不動産会社が提示する「売却の見込み額」であり、あくまでも参考価格です。
- 売り出し価格:査定価格を基に、売主の希望や売却スケジュールなどを考慮して、最終的に決定する実際の販売価格です。
- 成約価格:売り出し価格に対して、購入希望者との価格交渉を経て最終的に合意に至った売買金額です。
査定価格は、不動産会社の販売力や経験によって差が出ることもあります。そのため、査定価格を鵜呑みにするのではなく、その根拠をしっかり確認することが大切です。
査定のタイミングと流れ
不動産売却を検討し始めたら、まずは査定を依頼してみましょう。査定は、売却の意思が固まっていなくても無料で依頼できるケースがほとんどです。査定の一般的な流れは以下の通りです。
- 査定依頼:不動産会社に査定を申し込みます。多くの不動産会社は、ウェブサイトや一括査定サイトから簡単に依頼できます。
- 査定方法の選択:「机上査定」か「訪問査定」か、査定方法を決めます。
- 査定実施:依頼した不動産会社が査定を行います。
- 査定結果の受領:査定書や口頭で査定価格とその根拠が提示されます。
査定のタイミングは、売却計画を立てる上で非常に重要です。早めに査定を依頼することで、市場の動向を把握し、余裕を持った売却活動を始めることができます。
不動産査定「机上査定」と「訪問査定」の違い
不動産会社が行う査定には、主に「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分の状況に合わせて適切に使い分けることが、賢い不動産売却の第一歩です。
机上査定(簡易査定)の特徴とメリット・デメリット
机上査定は、文字通り机上で行われる査定方法です。物件の住所、広さ、築年数といった基本情報や、インターネットで入手できる情報(取引事例、路線価など)を基に、おおよその査定価格を算出します。
- 手軽でスピーディー:書類や現地確認が不要なため、最短即日で結果が得られます。
- 個人情報が不要な場合も:匿名で依頼できるサービスも多く、気軽に試すことができます。
- 営業を避けられる:直接対面することがないので、しつこい営業電話を避けたい方におすすめです。
- 精度が低い:物件の内部状況や近隣環境が考慮されないため、実際の売却価格と乖離する可能性があります。
- 具体的な根拠が不明確:詳細な根拠の説明が不足している場合もあります。
机上査定は、「まずは気軽に不動産の価値を知りたい」「複数の不動産会社の査定価格をざっくり比較したい」といった初期段階での利用に向いています。
訪問査定(詳細査定)の特徴とメリット・デメリット
訪問査定は、不動産会社の担当者が実際に物件を訪問し、現地調査を行った上で査定を行う方法です。物件の内部状況や周辺環境を細かくチェックするため、より精度の高い査定価格が期待できます。
- 査定価格の精度が高い:物件の状態やリフォーム履歴、日当たりなど、個別の状況が細かく反映されます。
- 具体的な査定根拠を得られる:査定書として詳細な根拠が提示され、担当者から直接説明を受けられます。
- 担当者と直接話せる:担当者の人柄や専門知識、物件への熱意などを直接確認でき、信頼できる不動産会社選びに役立ちます。
- 手間と時間がかかる:現地調査の立ち会いが必要であり、結果が出るまでに数日から1週間程度の時間がかかります。
- 売却の意思が固まっていないと依頼しにくい:売却を真剣に検討している人向けの査定です。
訪問査定は、「本格的に売却活動を始めたい」「より正確な売却価格を知りたい」という方におすすめです。
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査定額はどうやって決まる?不動産会社がチェックするポイント

不動産査定では、物件の価値を決定するために、さまざまな要素がチェックされます。この評価ポイントを理解することは、査定額の根拠を把握し、適正な価格設定を行う上で非常に役立ちます。
物件そのものの基本情報
査定額を算出する上で最も重要なのが、物件そのものの情報です。
- 立地(住所・最寄り駅・周辺環境)
- 築年数
- 構造・間取り・広さ
- 設備(給湯・空調・バリアフリーなど)
- 管理状態(清掃・修繕履歴)
- 外観や内装の状態
- 日当たりや眺望
これらの物件の物理的な状態は、査定額に直接的に影響するため、査定依頼前にできる範囲で掃除や簡単なメンテナンスを行っておくことも有効です。
周辺環境や市場の動向
物件自体の情報に加えて、周辺環境や市場の動向も査定額を大きく左右します。
- 立地条件(駅からの距離、周辺施設)
最寄り駅からの距離や、スーパー、病院、学校、公園といった生活利便施設が近くにあるかどうかは、物件の価値を測る上で非常に重要な要素です。 - 類似物件の取引事例
不動産会社は、査定物件と似た条件(エリア、築年数、広さなど)の物件が、過去にどのくらいの価格で取引されたかというデータを基に査定を行います。このデータは「レインズ(指定流通機構)」や「土地総合情報システム」などで入手できます。 - 経済動向や市場相場
不動産市場は常に変動しています。景気動向や金利の状況、地域の再開発計画なども査定額に影響します。不動産会社はこうした市場全体のトレンドも踏まえて、査定価格を算出します。
これらの多岐にわたる要素が複雑に絡み合い、査定価格が算出されます。次の項目では、査定をより有利に進めるための実践的なコツをご紹介します。
査定を成功に導くための実践的なコツ
不動産査定を成功させ、納得のいく価格で売却を進めるためには、いくつかのコツがあります。事前の準備と、不動産会社とのコミュニケーションが重要です。
査定依頼前に準備すべき書類
机上査定では不要な場合もありますが、訪問査定では、以下の書類を用意しておくことで、より正確な査定が受けられます。
- 登記済権利証または登記識別情報通知書
- 固定資産税の納税通知書
- 建築確認済証、検査済証、設計図面
- マンションの場合は管理規約や長期修繕計画書
これらの書類を事前に揃えておくことで、担当者は正確な情報を基に査定できるため、より適正な査定価格を算出できます。
複数社への査定依頼が重要な理由
不動産査定は、必ず複数社に依頼することが大切です。その理由は、不動産会社によって査定価格に差が出るからです。
- 査定額の比較:不動産会社の査定額には、数百万円の差が出ることも珍しくありません。複数社の査定を比較することで、相場を正確に把握できます。
- 担当者の比較:査定の過程で、担当者の専門性や人柄、対応力を直接確認できます。信頼できる担当者を見極めることは、売却成功に欠かせません。
- 販売戦略の比較:査定額の根拠や、その後の販売計画(広告方法、ターゲット層など)について、各社から具体的な提案を受けることで、より良い売却戦略を立てられます。
不動産査定の方法で迷っていませんか?机上査定や訪問査定の違いだけでなく、査定額の根拠や、複数社を比較して最適な不動産会社を見つける方法など、専門的な知識が必要です。
査定額のバラつきはなぜ起こる?
査定額にバラつきが出る主な原因は、不動産会社によって「査定の判断基準」が異なることです。査定には公的な決まったルールがなく、各社の得意分野や販売戦略、過去の取引実績が反映されます。
- 取引事例の選び方:査定物件と比較する取引事例の時期や条件の選び方によって、査定額は変動します。
- 担当者の主観:物件の状態や周辺環境の評価に、担当者の経験や主観が影響する場合があります。
- 営業戦略の違い:中には、相場より高い査定額を提示して契約を獲得しようとする業者も存在します。
こうしたバラつきを避けるためにも、査定額の根拠をしっかりと説明してくれる不動産会社を選ぶことが重要です。
まとめ
不動産売却における査定は、単なる価格の提示にとどまらず、その後の売却活動全体を左右する重要なプロセスです。
査定には、手軽な「机上査定」と、より正確な「訪問査定」の2つの方法があり、それぞれの特徴を理解して適切に使い分けることが成功への第一歩となります。また、査定額は物件の状態や立地、市場の動向など、多くの要素から総合的に判断されるため、その根拠をしっかり確認することが不可欠です。
複数の不動産会社に査定を依頼し、査定額だけでなく、担当者の対応や提案内容を比較することで、最も信頼できるパートナーを見つけることができます。査定を賢く活用し、あなたの不動産を適正な価格でスムーズに売却しましょう。
不動産査定の方法で迷っていませんか?机上査定や訪問査定の違いだけでなく、査定額の根拠や、複数社を比較して最適な不動産会社を見つける方法など、専門的な知識が必要です。
