売却前のリフォームは本当に必要?判断基準と高く売るためのポイントを徹底解説

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不動産を売却する前に「リフォームをした方がいいのだろうか?」と悩んでいませんか?
築年数が経過した家や、設備が古くなった物件の場合、リフォームすれば見た目が良くなり、査定額が上がるのではと期待する方も多いでしょう。しかし実際には、「リフォーム費用を回収できない」「買主の好みに合わず逆効果になる」など、思わぬリスクも潜んでいます。

この記事では、「不動産売却にリフォームは必要か?」という疑問に対して、メリット・デメリットを冷静に整理し、やるべきケース・やらない方がいいケースの判断ポイントを具体的に解説します。さらに、最低限の手入れで高く売るための工夫や、リフォーム費用が税務上どこまで経費になるのかといった実用的な情報も網羅。

読了後には、「自分の物件ではリフォームすべきか否か」「どうすれば費用を抑えて売却額を最大化できるか」が明確になります。熊本市で安心して売却を進めたい方に向けて、専門家の視点で徹底解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

不動産売却でリフォームは必要?判断に役立つ視点

不動産売却の場面で「リフォームをすべきかどうか」は、非常に多くの方が悩むテーマです。見た目の改善が売却につながるという期待がある一方で、リフォーム費用が売却価格に反映されないことも少なくありません。この章では、売却前リフォームの必要性を判断するための7つの視点をご紹介します。

売却目的とターゲット層の整理

まず最初に考えるべきは、「なぜ売るのか」と「誰に売るのか」です。
例えば「相続で空き家になった住宅を売りたい」「老後に備えて住み替えたい」といった目的がある場合、買主の多くは実需(自宅として使用)を想定した一般消費者になります。この場合、ある程度の見た目の良さや機能性は求められます。一方、買取再販業者や投資目的の購入者がターゲットなら、むしろ現状のままで売った方が好まれるケースもあります。

築年数・設備状況・立地からみる判断軸

築年数が古すぎる物件や、設備の劣化が著しい家では、リフォームなしでは内覧時の印象が悪くなりやすく、結果として売却価格の大幅なダウンや売れ残りにつながることもあります。
ただし、立地や建物の構造が優れていれば、買主側でリノベーション前提で購入してもらえる可能性もあるため、築年数・状態・立地の3要素をセットで評価することが重要です。

査定額への影響と回収可能性の有無

一般的に、売却前のリフォームでかけた費用は、売却価格に100%反映されないことが多いです。例えば100万円かけたリフォームで、査定額が30万円しか上がらなければ、赤字になります。このため、「リフォーム費用をいくらかけるべきか」は、必ず事前に不動産会社と相談し、査定額への影響を試算することが欠かせません。

売却前にリフォームする3つのメリットと注意点

売却前にリフォームを行うことには、一定のメリットがあります。しかし、その一方で見落とされがちなリスクや費用対効果の課題も存在します。ここでは、リフォームによって期待できる効果と、注意すべき点をそれぞれ3つに分けてご紹介します。

1.第一印象の改善と内覧時の好印象

物件の第一印象は、内覧時に買主の判断を大きく左右します。クロスの汚れや設備の古さが目立つと、それだけで「管理状態が悪い」と評価されてしまいがちです。
壁紙の張り替えや簡易な水回りのリフレッシュなど、見た目の印象を改善する小規模なリフォームは、特に内覧の多い都市部や競合物件が多いエリアでは効果的です。

2.早期売却・高値売却につながる可能性

一部のリフォームは、実際に売却スピードを速め、売却価格の上昇に貢献することもあります。たとえば、床の傷みが目立たないように修繕する、老朽化したトイレを交換するなど、「買主が購入後すぐに使える状態」にすることで、買主の不安を軽減できます。
特に、築15~25年程度の物件では、リフォームの有無が購入決断の分かれ目になることがあります。

3.買主との好みの不一致・売却遅延リスク

一方で注意すべきなのは、「せっかくリフォームしたのに、買主の好みに合わなかった」というケースです。
特に内装や水回りのデザインは好みが分かれやすく、リフォーム済みだからこそ敬遠されることもあります。また、工事期間が長引けば売却のタイミングが遅れることも。
リフォームをする場合でも、万人受けするシンプルなデザイン・最低限の機能回復を心がけましょう。

売却前にやるならココだけ!最低限のリフォーム5選

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不動産売却前のリフォームは、すべてを新しくする必要はありません。むしろ「やりすぎないこと」が成功の鍵となります。この章では、費用対効果の高い「最低限やるべき」リフォーム箇所を5つご紹介します。

壁紙・床材など内装の印象改善

室内に入ったときの第一印象を左右するのが、壁紙(クロス)と床材です。
汚れや色あせ、傷が目立つ場合は、白やベージュ系の明るい色合いに張り替えるだけで部屋全体の印象が大きく変わります。特に居室やリビングは写真にも映るため、「売れる見た目作り」に最も効果的なリフォームです。

トイレ・浴室など水回りの修繕

水回りは使用感が出やすく、買主のチェックが厳しい部分です。
古いトイレ・ユニットバス・洗面所などが黒ずんでいたり破損していたりすると、清潔感に欠けてマイナス印象になります。部分的な交換やクリーニングを施すことで、リフォーム費用を抑えつつ印象アップが図れます。

破損部分や生活臭・汚れの除去

室内に「住み古した感」が残っていると、買主はリノベーション前提で価格交渉してくる傾向があります。
特に、扉の建て付け不良・網戸やサッシの破れ・カビ臭やタバコ臭などは、最低限修繕・除去しておくことが望ましいです。生活臭はハウスクリーニングや換気・脱臭剤でも軽減可能です。

ホームステージングと照明調整

近年では、「ホームステージング」と呼ばれる家具配置や照明演出によって、物件の印象をアップさせる手法が注目されています。
たとえば、部屋を広く見せる家具配置や、昼白色の照明への変更だけでも内覧時の評価は変わります。費用も抑えられるうえ、効果も高いためおすすめです。

外構・玄関まわりの簡易整備

意外と見落とされがちなのが、玄関・外構の第一印象です。
郵便受けの汚れや表札の劣化、庭の雑草などが残っていると「管理が行き届いていない」と判断されがちです。簡易な清掃や整備をしておくことで、物件全体の価値が底上げされます。

リフォームしないで高く売るための4つの戦略

「リフォームは必要ない」と判断した場合でも、工夫次第で物件の印象や成約価格を向上させることは十分に可能です。ここでは、リフォームに頼らずに高値売却を実現するための4つの具体的な戦略をご紹介します。

1.ハウスクリーニングと室内整理で印象をアップ

室内の清潔感は、買主が内覧時に最も重視する要素のひとつです。
特にキッチン・トイレ・浴室などの水回りや、窓ガラスのくすみ、フローリングの汚れなどは見た目に直結します。プロのハウスクリーニング業者に依頼することで、簡易リフォームと同等の効果が期待できます。あわせて、不要な家具の撤去や整理整頓を行うことで、広く明るい印象を演出できます。

2.ホームインスペクション(建物診断)の活用

見た目の清潔感に加え、建物の信頼性を数値で示すことも大切です。
ホームインスペクション(住宅診断)を事前に実施しておけば、「建物に重大な欠陥がない」という第三者の証明となり、買主の安心材料になります。さらに、瑕疵保険付きの販売につなげれば、契約トラブルのリスクも減らすことができます。

3.瑕疵保険・保証付きで安心感を与える

築古物件やリフォームなしの現状渡しでは、「本当にこの家、大丈夫だろうか?」と不安を抱える買主も少なくありません。
その不安を払拭する手段が、瑕疵保険(既存住宅売買瑕疵保険)や引渡し後の短期保証制度です。費用は数万円から対応可能なケースもあり、売主の誠実さや物件への信頼性を補強する効果があります。

4.信頼できる不動産会社による販売戦略

最後に重要なのが、「現状のまま」売る場合でも、戦略的に販売してくれる不動産会社の存在です。
例えばハイコム不動産では、AI机上査定と現地調査を組み合わせた適正価格の提示や、25万世帯への広告ネットワーク、リースバック・買取などの柔軟な選択肢も提供しています。
不動産会社の力次第で「リフォームなしでも売れる」可能性は大きく変わります。

リフォーム費用の目安と費用対効果の判断基準

「リフォームをした方が良いかもしれない」と思っても、やはり気になるのがその費用と、実際に売却価格に反映されるかどうかです。この章では、代表的なリフォーム箇所の費用相場と、費用対効果を見極めるための判断軸について解説します。※こちらはあくまで参考価格です。具体的な金額については専門業者に相談し、詳細な見積もりを取得してください。

水回り・内装別のリフォーム費用相場

リフォーム費用は工事内容や地域によっても差がありますが、おおよその目安は以下の通りです


リフォーム箇所



相場費用(税抜)


トイレ交換

約10〜20万円

洗面所交換

約10〜25万円

キッチン交換

約50〜100万円

浴室リフォーム

約60〜150万円

クロス張替え

約1,000円/㎡

床材張替え

約5,000〜10,000円/㎡

特にトイレや洗面所のリフォームは、比較的コストが低く、清潔感や見た目の印象を大きく改善できるため、費用対効果の高い選択肢といえます。

フルリフォームと部分リフォームの比較

築年数が古い物件では「フルリフォームも検討した方がいいのでは?」と悩む方もいますが、フルリフォームは高額かつ売却時の価格に十分反映されにくいというリスクがあります。


種類



特徴



費用感



向いているケース


フルリフォーム

間取り変更含む全面工事

数百万円〜

再販業者・リノベ前提の買主

部分リフォーム

壁紙、水回りなどの印象改善

数万円〜100万円未満

実需購入・印象重視の買主

基本的には、リフォームの範囲は「最小限かつ効果的」に絞る方が、売却リスクを避けやすくなります。

価格への上乗せ効果と費用回収の限界

リフォームに100万円をかけたからといって、必ずしも売却価格が100万円アップするとは限りません。
実際、多くの事例で「回収率は50〜70%」にとどまっており、赤字リスクを前提とした上で慎重に検討する必要があります。
また、物件価格帯(例:1000万円以下の住宅)によってはリフォーム費が価格の重荷になることもあります。

リフォーム費用は税務上どう扱われる?知っておきたい3つポイント

リフォーム費用は税務上どう扱われる?知っておきたい3つポイント

不動産売却にあたって、リフォーム費用をどこまで経費として計上できるかは、多くの売主が気になるポイントです。うまく活用すれば節税につながる可能性もあるため、ここでは税務上の扱いに関する重要な3つの知識を解説します。※本章の内容は2025年5月現在の税制・制度に基づいています。税務処理に関しては状況や法改正により内容が変わる場合があるため、最終的な判断は税理士など専門家への確認をおすすめします。

1.譲渡費用としての計上可否

リフォーム費用が「譲渡費用」として計上できるのは、売却を前提として行われた場合に限られます
例えば「売却直前にキッチンをリフォームした」「建物を整備して内覧対応を良くした」など、売却目的が明確なリフォームであれば、譲渡所得の計算において控除対象になることがあります。

2.減価償却の考え方と取得費の扱い

一方、所有期間中に実施したリフォームについては、「取得費」として扱われる可能性があります。
この場合、建物の構造(木造・RC造など)に応じた減価償却費の計算が必要となり、控除額も限定的です。取得費として扱う際には、「契約書」「領収書」「設計図面」などの証拠資料の保存が必須です。

3.確定申告に必要な書類・注意点

リフォーム費用を税務上で経費計上するには、確定申告時に適切な書類の提出が求められます
また、売却益が出た場合に適用できる「3,000万円の特別控除」などの特例と併用できるかどうかも事前確認が必要です。控除の適用や譲渡費の範囲は複雑なケースもあるため、税務署や税理士への事前相談を強く推奨します。

📞まずは無料相談からお気軽にどうぞ
TEL:0120-8156-87


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